「カーラッピングって、結局いくらかかるの?」調べてみると、サイトによって20万円と言っていたり、100万円を超えると書いてあったりして、余計に分からなくなった経験はありませんか。

金額に大きな幅があるのには、きちんと理由があります。そしてもう一つ、費用の話の前に確認しておきたいのが、今の塗装面の状態です。

この記事では、カーラッピングの費用が何で決まるのか、情報源ごとの目安、見落としがちな費用、そして塗装面の状態との関係を、多治見市の自動車ガラス専門店TSGが解説します。

カーラッピングの費用は何で決まる?

カーラッピングの費用は、主に次の4つで変わります。同じ「フルラッピング」でも、条件が違えば金額が大きく変わるのはこのためです。

  • 車のサイズと形状: 大きな車ほどフィルムも作業時間も増える。凹凸の多い複雑なボディは、貼り込みが難しく費用が上がりやすい
  • 施工範囲: 車全体を貼るフルラッピングか、ルーフやボンネットなど一部だけの部分ラッピングか
  • フィルムの種類: 色や質感、グレードによって材料費が変わる
  • 仕上げの精度: ドアの内側やボンネットの内側まで貼り込む場合、パーツを外す手間が増えるため施工費が上がる

つまり「いくら」という一つの数字だけで比べても、実は中身が揃っていないことが多いのです。見積もりを比べるときは、施工範囲と仕上げの精度がそろっているかを確認してください。

たとえば「ドアの内側まで貼り込む」かどうかだけでも、パーツを外して貼る手間が変わり、施工費に差が出ます。ドアを開けたときに元の色が見えても気にならないか、それとも目立たないように仕上げたいかによって、必要な作業量が変わると考えておくと分かりやすいでしょう。

また、同じ車種でも、ルーフだけ・ボンネットだけといった部分的な施工であれば、フルラッピングより費用を抑えやすくなります。「まずは一部分から試してみたい」という方は、施工範囲を絞ることも選択肢の一つです。

フルラッピングと部分ラッピングの違いは、図にするとイメージしやすくなります。

車全体を覆うフルラッピングと、ルーフなど一部だけの部分ラッピングの違いを示した図解

費用の目安は情報源によって大きく違う

参考までに、専門店が公開している費用の目安を2つの情報源から並べます。数字を見比べると、同じ項目でも差が大きいことが分かります。

項目情報源A情報源B
フルラッピング80〜160万円前後20〜80万円程度
ボンネット10〜20万円前後5〜10万円程度
ルーフ10〜20万円前後記載なし
ミラー(左右)4〜7万円前後記載なし

情報源Aはクルマラップ、情報源BはカービューティーIICの掲載内容です(2026年10月時点で確認)。

フルラッピングだけで数十万円の開きがあります。これは、サイズや形状、フィルムのグレード、仕上げの精度といった条件が、それぞれの目安で想定されている内容が違うためと考えられます。ここで大切なのは、どの数字が「正しい」かを探すことではなく、自分の車と希望の仕上がりでいくらになるのかを、実際の見積もりで確かめることです。

数字が低めに出ている目安は、小型車の部分的な施工や標準的な仕上げを前提にしていることが多く、高めに出ている目安は、大きな車や複雑な形状、細部までの貼り込みを前提にしていることが多い傾向があります。ご自身が求める仕上がりがどちらに近いかを考えながら、目安を読み解くと判断しやすくなります。

なお、これらの数字は各社が公開している目安であり、TSGの見積もり金額を示すものではありません。実際の金額は、お車を確認したうえでご案内します。

見落としがちな費用:剥がす費用と寿命

ラッピングは貼ったあとの費用も考えておく必要があります。フィルムの寿命は、情報源によって2〜3年程度、3年程度などと幅があり、使用環境やお手入れの状況でも変わります。

寿命を迎えたフィルムを剥がす費用も別にかかります。クルマラップの目安では、フルラッピングを剥がす費用は10万円程度(施工後3年以内の場合)で、3年以上経過すると糊が残りやすく、追加費用がかかる可能性があるとされています。

TSGでも、施工から約3年でひび割れなどの劣化が目立ってきたシートを剥がして貼り替えた事例があります。剥がした跡は磨いてから新しいシートを貼るため、貼り替えには剥がしと仕上げの手間もかかります。

貼る費用だけで判断しない

ラッピングは「貼って終わり」ではなく、数年ごとの貼り替えや剥がしも含めて考えると、実際にかかる総額が見えやすくなります。

たとえば寿命を3年と考えると、乗り続ける期間が長い場合は、貼り替えのたびに費用がかかることになります。逆に、数年ごとに乗り換える予定の車であれば、フィルムを剥がして元の色に戻せることが利点になる場合もあります。今後の乗り換え予定も含めて考えると、ラッピングが自分に合っているかを判断しやすくなります。

駐車環境も寿命に関わる要素です。屋根のない場所で長く直射日光や雨風にさらされる車は、屋根付きの場所に停めている車と比べて、フィルムの傷みが早く進む可能性があります。

費用の前に確認したい、塗装面の状態

TSGにカーラッピングのご相談をいただく中で、よくあるのが「塗装面の劣化を隠すためにラッピングをしたい」というご希望です。

劣化している塗装面には施工できません

塗装面の劣化を隠す目的でラッピングをお考えの方もいらっしゃいますが、TSGでは、劣化している塗装面にはラッピングの施工をお受けできません。費用を確認する前に、まず現在の塗装面の状態についてご相談ください。

一般的にも、塗装の弱い旧車や再塗装した部分は、フィルムを剥がす際に接着剤が残ったり、塗装が一緒に剥がれてしまったりするリスクがあると指摘されています(参考: カービューティーIIC)。フィルムは塗装を直すものではなく、塗装面の上に貼るものだということを、あらかじめ押さえておくことが大切です。

「傷が目立つから」「色あせが気になるから」という理由でラッピングを考えるのは、自然な発想です。ただ、そうした状態の塗装面には、フィルムがうまく密着しなかったり、あとから剥がれたりするおそれがあるため、TSGでは施工をお受けしていません。費用の見積もりに進む前に、まず今の状態を見せていただくことが、結果的に無駄な出費を避けることにつながります。

塗装面の状態が気になる場合は、「ラッピングできるかどうか」自体を最初に相談してください。状態によっては、別の方法をご案内できる場合もあります。

TSGのカーラッピング

TSGでは、3M社のラッピング用フィルムを使用しています。また、3M™MCS™保証プログラムの認定店で、この制度の認定店は日本で約200社、岐阜県では3社のみと、TSGのカーラッピングページに記載しています。

ラッピングの耐用については、通常3〜5年でラッピングを原状復帰するとご案内しています。どのくらい持つかは、車の使い方や保管環境によって変わります。

参考として、業務用車両の部分ラッピングの参考価格(税別)を、ページから一部抜粋します。

車種施工範囲参考価格(税別)
ハイエース両サイド/リア窓下ラッピング250,000円〜
配送車両サイド・リヤ観音扉 一式500,000円〜
マイクロバス両サイド/リア・窓下ラッピング/フロント切り文字500,000円〜
観光バス同上1,000,000円〜

上記は業務用の例です。個人のお車のカラーチェンジなど、車種や施工範囲、フィルムによって費用が変わる場合は、まず車種と希望の施工範囲をお伝えください。

サービスの詳細はTSGのカーラッピングページでもご案内しています。

TSGのカーラッピング施工事例

実際の施工事例も、ブログで紹介しています。気になる事例があれば、仕上がりのイメージとしてご覧ください(いずれも掲載当時の事例です)。

車体の色をまるごと変える:ハイゼット(2018年)

シルバーのダイハツ ハイゼットを、鮮やかなブルーの車体に変えたカラーチェンジの事例です。社名を入れることもでき、ラッピングフィルムは色の種類が多いため、見本から選んでいただけます。

施工前のシルバーのダイハツ ハイゼット
施工前
ブルーのラッピングと社名が施工されたダイハツ ハイゼット
施工後

貼ってから約3年で貼り替え:BMWミニ(2022年)

施工から約3年でひび割れなどの劣化が目立ってきたストライプシートを剥がし、剥がし跡を磨いて貼り替えた事例です。剥がすと跡が残る場合があり、磨いてから新しいシートを貼ります。費用は車種・施工箇所・デザインによって異なるとも記載しています。

BMWミニのボンネットに貼られていた赤いストライプ
貼り替え前(赤のストライプ)
シルバーのストライプシートに貼り替えたBMWミニのボンネット
貼り替え後(シルバーのシート)

イメージが決まっていなくても相談できる:移動販売車(2018年)

デザインのデータがなく、イメージも固まっていない状態から相談を受け、寸法を測りながら希望を伺い、シートを用意して施工した移動販売車の事例です。色や寸法が決まった時点で見積もりを出す流れが紹介されています。

ラッピング施工前の白い移動販売車
施工前
ロゴや文字をラッピングで施工した移動販売車
施工後

窓ガラスにも施工:ミライース(2018年)

ケーブルTV会社の車両に、後部の窓ガラスまでラッピングを施したミライースの事例です。窓にはメッシュ状のシートを使用し、車内から外が見えることを確認している様子が紹介されています。

ラッピングを施工したダイハツ ミライース
ラッピング施工後の車両
車内からリアガラス越しに外が見える様子
車内から見たリアガラス(メッシュ状シート)

見積もりを依頼する前に整理しておくこと

費用の目安を正確に出すためには、次の情報があるとスムーズです。

  • 車種・年式
  • 施工したい範囲(全体・ルーフだけ・ボンネットだけ など)
  • 希望の色や質感(マット・光沢・メタリック など)
  • 今の塗装の状態(傷・色あせ・再塗装の有無 など)
  • 普段の駐車環境(屋根付き・青空駐車 など)

特に塗装の状態は、施工できるかどうかにも関わる大切なポイントです。気になる点があれば、隠さずにお伝えください。

複数の店舗で見積もりを取る場合は、同じ条件で依頼することが大切です。施工範囲や仕上げの精度、使用するフィルムが店舗ごとに違うと、金額だけを並べても比較になりません。見積書にどこまでの作業が含まれているかを確認しておくと、納得して選びやすくなります。

また、ラッピングは貼った後のお手入れや、数年後の剥がしまで含めた付き合いになります。施工後の相談にも応じてもらえるかどうかも、店舗選びの大切な基準の一つです。

Q
カーラッピングの費用はいくらくらいですか?
A

車のサイズ・施工範囲・フィルム・仕上げの精度によって大きく変わります。専門店の公開している目安でも、フルラッピングで20万円台から100万円を超えるものまで幅があります。実際の費用は見積もりで確認するのが確実です。

Q
ルーフだけなど、一部分だけラッピングすることはできますか?
A

一般的に、ルーフやボンネットなど一部分だけの部分ラッピングも行われています。施工範囲によって費用が変わるため、希望の範囲をお伝えください。

Q
ラッピングは何年くらい持ちますか?
A

情報源によって2〜3年、3年程度などと幅があり、使用環境やお手入れによっても変わります。TSGでは、通常3〜5年でラッピングを原状復帰するとご案内しています。

Q
ラッピングを剥がすときにも費用はかかりますか?
A

はい。剥がす作業にも費用がかかります。施工から年数が経つと糊が残りやすく、追加の費用がかかる場合があるとされています。

Q
塗装の傷や色あせを隠すためにラッピングできますか?
A

TSGでは、劣化している塗装面にはラッピングの施工をお受けできません。塗装の状態が気になる場合は、まず状態を確認させていただきますので、お気軽にご相談ください。

Q
自分で貼れば費用は安くなりますか?
A

材料費だけで見れば抑えられる場合もありますが、仕上がりの精度や、あとから剥がすときのリスクも考えておく必要があります。低品質なフィルムや劣化したフィルムは、剥がす際に接着剤が残ったり、塗装に負担がかかったりする可能性があると指摘されています。

Q
費用を抑えるにはどうすればいいですか?
A

車全体ではなく、ルーフやボンネットなど施工範囲を絞る方法があります。ただし、安さだけで選ぶと仕上がりや耐久性に影響することもあるため、見積もりの内訳(施工範囲・フィルム・仕上げの精度)を確認して比べることをおすすめします。

Q
相談だけでも大丈夫ですか?
A

はい、お気軽にご相談ください。車種と、ご希望の施工範囲や色を伺ったうえでご案内します。

まとめ

カーラッピングの費用は、車のサイズ・形状、施工範囲、フィルム、仕上げの精度で大きく変わり、情報源によって目安に数十万円の開きがあります。大切なのは、一つの数字を探すことではなく、自分の車と希望の仕上がりで見積もりを取ることです。

また、費用を確認する前に、現在の塗装面の状態を知っておくことも欠かせません。劣化した塗装面を隠す目的でのラッピングはお受けできないため、気になる点は最初にお伝えください。

施工範囲・仕上げの精度・フィルム・剥がす費用までを含めて考えると、本当に自分に合ったプランが見えてきます。金額だけで決めず、納得できるまで質問してみてください。

TSGでは、3M社のフィルムを使用したカーラッピングを承っています。多治見エリアでカーラッピングをご検討の方は、お気軽にご相談ください。